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「常識」を多用する人間や組織とは距離を取った方が良い理由

「常識」を多用する人間や組織とは距離を取った方が良い理由

こんなこと常識だろ!
言われなくても理解しろよ!

共通認識としての知識、常識。

世間とズレない為にも知っておきたい知識ですが、実は要注意な言葉です。

この言葉を多用する環境にいると精神が疲弊します。

そこで今回は「常識」を多用する人間や組織とは距離を取った方が良い理由について解説します。

書いている人

ITエンジニア。
SE、機械学習エンジニア、データサイエンティストなどの経験がある。
転職経験3回。
ロジカルに考えるのが得意。

記事を読むメリット

「常識」を多用する人間や組織とは距離を取った方が良い理由がわかる

「常識」とは

まず「常識」とは何のか

広辞苑で「常識」を調べると「普通、一般人が持ち、また、持っているべき知識。 専門知識で無い一般的知識とともに理解力・判断力・思慮分別など含む」とあります。

他にはgoo国語辞書には以下のように記載されています。

一般の社会人が共通にもつ、またもつべき普通の知識・意見や判断力。「常識がない人」「常識で考えればわかる」「常識に欠けた振る舞い」「常識外れ」
[補説]common senseの訳語として明治時代から普及。

常識(じょうしき)の意味 - goo国語辞書

定義としては「共通に持つ知識、判断基準」という感じです。

まぁ違和感は無いね

では常識を多用することのどこに問題点があるのでしょうか。

「常識」を使う問題点

Man Portrait Businessman Manager  - michael_schueller / Pixabay

冒頭で述べたように「常識」を多用するのは問題があります。

「常識」の問題点

  • 共通の認識なんて無い
  • 組織内の「常識」は組織に長く居ないとわからない
  • 伝える側の怠慢の言い訳

共通の認識なんて無い

Connect Connection Cooperation  - PublicDomainPictures / Pixabay

常識についての問題点ですが、そもそも共通の認識なんてありません

同じ場所で過ごし、同じ教育を受け、同じ価値観を学べば共通認識を得られるかもしれません。

しかし世界で誰もが抱く共通の認識なんてものは存在しません

住んでいる地域、学校、家族、友人グループ、それぞれ違えば持っている知識や価値観も変わってきます。

そこに

こんなこと常識だろ!
常識が無いのか!

みたいに常識を振りかざすこと自体がおかしいことになります。

要は「常識なんてものは無い」わけです

組織内の「常識」は組織に長く居ないとわからない

Group Crowd Diversity Human  - geralt / Pixabay

世界中で通用する常識は無い。

では範囲を限定した常識ならどうか。

しかし組織内の「常識」は組織に長く居ないとわからないという点があります。

共通認識はイデア的に持っているものではなく、後天的に学習するものです。

ですので「会社の常識」、「業界の常識」のようなものは会社や業界に長く居ないと身につくものではありません

しかし新入社員や若手に

こんなことも知らないのか!
常識だろ!

とキレ散らかす先輩社員や上司がいたりします。

このような人達は自分達が無知だった頃のことは棚に上げて「自分の知っていることは相手も当然知っているべき」という謎理論を無意識に持っているのでまともに話すと消耗します

要は自分の常識を押し付けてるだけなんですね

伝える側の怠慢の言い訳

Bunny Business Businessmen Career  - www_slon_pics / Pixabay

そして「常識」を多用する一番の問題点は、伝える側の怠慢の言い訳になっている点です。

「曖昧な指示を出す上司」の回で述べたように、日本は高コンテクスト社会です。

なので文脈や背景が共有できている前提で、文字や言葉の上では省略することが多々あります。

しかしこれを仕事の場に持ち込む人がいます。

仕事の場で

こんなことは常識なので言わなくても理解すべき!

という態度で指示をする人がいますが、それは指示する側の怠慢でしかありません。

共通認識を前提とするにしても、それは共通認識があることを確認してからにするべきです。

少なくとも初回から何も言わずに相手の共通認識に期待するのはおかしいです。

最初から「自分は話さないけど相手には察して欲しい」なんてのはムシが良すぎますね

「常識」を多用する人間や組織とは距離を取った方が良い理由

Question Mark Choice Decision  - TheDigitalArtist / Pixabay

では冒頭で述べた「常識」を多用する人間や組織とは距離を取った方が良い理由は何なのか。

理由は常識について「誰から教えられなくても最初から知っておくべき」という間違った幻想を抱いているからです。

こんな常識を知らないなんておかしい!

こうなると先程までに挙げたような「常識」に関する理屈は通じず、「知らなかったこと」を罪として糾弾されてしまいます

これが世間一般で浸透している事柄であれば反省もできますが、会社や業界のローカルルールだった場合、業界常識が身につくまで責め続けられてしまいます

このような理不尽な責められ方をする組織や人物とは距離を置いたほうが良いとうことになります。

一手目からの常識アピールは知識マウントとってるだけですからね

まとめ

まとめ

今回は「常識」を多用する人間や組織とは距離を取った方が良い理由について紹介しました。

常識を多用する問題点は以下の通り。

「常識」の問題点

  • 共通の認識なんて無い
  • 組織内の「常識」は組織に長く居ないとわからない
  • 伝える側の怠慢の言い訳

そもそも誰にでも通じる常識なんてものはなく、あるのは共通の環境で生活することで得られる範囲を限定した共通認識です。

そこを理解せずに「常識」を多用して責めてくる人や組織は、目的がただマウントをとりたいだけになってしまっています。

違う人間同士で完全な相互理解は不可能なので、一緒にいると「常識」を使って責め続けられてしまうので、距離をとった方が良いでしょう。

義務教育の内容ならまだしも、社内のローカルルールをいきなり「これが常識」とか言われるのはちょっとね・・・

文中でも述べましたけど、常識なんて無いですからね

無いものを求められても無理ですね

ITエンジニアになるなら常識を振りかざすよりもものづくりのスキルでアピールするのが筋です。

誰にも文句を言わせない開発力をつけるためにプログラミングの勉強をするのは結構オススメです。

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