こんな失敗して・・・
どう責任とるつもりだ!
働いていると出てくるのが責任。
責任を持って仕事をするのは大事です。
しかしときには仕事がうまくいっていない場合に、上司から責任を問われることがあります。
自分の責任である場合は反省が必要ですが、責任についてはよく考える必要があります。
間違った責任追及はパワハラです。
そこで今回は部下の責任を問う会社はパワハラ組織である理由について解説します。
書いている人
ITエンジニア。
SE、機械学習エンジニア、データサイエンティストなどの経験がある。
転職経験3回。
ロジカルに考えるのが得意。
記事を読むメリット
部下の責任を問う会社はパワハラ組織である理由がわかる
部下の責任を問う会社はパワハラ組織である理由
部下の責任を問う会社はパワハラ組織である理由、それは100%全て部下の責任という事はあり得ないからです。
会社の仕事は個人でやるものではありません。
個人所業主でない以上、契約は会社が行いますし、対応も複数人で行います。
その責任は会社組織にあります。
でも実際に手を動かすのは1人だったりしない?
それでも個人責任にはならないでしょう
実際に作業するのが1人だったとしても個人責任とは言えません。
何故なら作業するにしても会社や上司に情報共有するからです。
会社としての仕事は、従業員が個人で勝手に進められるものではありません。
実際に作業するのが1人だとしても、どのような作業を計画していて、どんな手順で進めるかは情報共有した上で進めます。
故に作業計画を進める上で決定するのは上司であり会社となります。
なので計画や進捗報告などの情報共有をしていれば部下としての責任は果たしていることになります。
提案と違うじゃないか
どう責任とるつもりだ!
いやいや課題があることは報告したでしょう。
100%完全な代わりではないですが、代替案で進める話で貴方も合意したのにおかしいですよね?
仕事に課題はつきものです。
中には解決できない課題もあるでしょう。
解決できない場合は別の方法でどう進めるかを検討して、合意して進めることになります。
ときどき解決できない問題にこだわり続けて部下を責める管理職がいますが、それは理不尽なパワハラでありその人は管理ができないので管理職に向いていません。
コントロールできないものの責任は取れない
そもそも責任がどこまであるのか気になるところです。
わかりやすい解答は自分がコントロールできる範囲です。
プログラミングのような自分の手を動かす作業や、情報共有や連絡については自分でコントロールできるので自分の責任の範囲と言えるでしょう。
しかし以下のような要素は平社員ではコントロールできません。
平社員の管轄外の要素
- 予算
- 納期
- リソース
これらの要素は個人ではなく複数人のスケジュールに影響します。
予算や納期によって、1つのプロジェクトにどれだけ時間と人数をかけられるか決まります。
リソースについては誰をどのプロジェクトに配置するか検討が必要です。
どちらも管理職の裁量が必要で、部下としてできるのは「プロジェクトを進めるためにはこれくらい必要」と見積もり案を出すまでです。
予算が足りない?
自分でなんとかしろ!
こんなことを言ってくるような人がいたら、その人は管理職ではありません。
個人のミスであっても全責任を負う必要はない
仕事をしている中で、自分のミスで失敗してしまうこともあるでしょう。
しかし個人のミスであっても全責任を負う必要はありません。
理由は先程と同じく会社の仕事は個人でするものではないからです。
個人のミスは反省は必要です。
しかし原因としては個人の不注意の他にもあります。
- 仕事手順の教育漏れ
- 管理職などのフォロー体制の欠如
- ミスに気づく為の仕組みや体制が無い
このようにミスを防ぐ為の施策や体制を作っていなかったという意味で会社や上司にも責任があります。
そのうえで全責任を被せようとしてくるのであれば、それは立場を利用したパワハラと言えるでしょう。
「管理職がしてはいけないこと」について調べると「部下への責任押し付け」が出てきます。
まず管理職として取ってはならない言動は、責任の押し付けです。仕事のミスは自身の評価にもつながるため、できれば自分のミスということは強調せずに事を終わらせてしまいたいと考えてしまうものですが、責任を部下に押し付けてしまうのは部下からの信頼を損なうきっかけとなりますのでやめましょう。より具体的に言えば、例えば部下の一人がミスをおかしたとして、その責任の一部は確かに張本人にあるものの、監督不行き届きとして上司である管理職の人にも責任はあり、「おまえのせいで…」と自分の非を認めず叱責してしまうのはいけません。
管理職が絶対にしてはならない4つのこと
完全に責任が発生するケース
会社組織の為に働いている以上、従業員である部下1人に完全に責任があるということはありません。
しかしどうしても完全に責任が発生するケースはあります。
それは背信行為を働いた場合です。
指示に従わず、会社や他者に対して損害を与える行為をしてしまったケース。
これは会社側は全く悪くないので個人責任になるでしょう。
具体的にどんな場合?
横領とかバイトテロですかね
従業員が勝手に起こした犯罪はそりゃ個人が追求されるわな
個人は完全に責められますが
会社側もセキュリティや教育の甘さが責められますね
個人は会社に対して言い訳できないけど、会社は会社で社会に対して言い訳しづらいケースですね
責任を押し付けるパワハラについての反応
Twitterで部下に責任を押し付ける話を取り上げてみました。
やはり責任を押し付ける行為はパワハラと認識されているようです。
こんな上役いましたよ。
— ふる(どうでしょう藩士) (@moonkiba) September 27, 2019
→部下が自殺。連日部下にパワハラしていた
→部下自殺の責任を他の部下に丸投げ
→警察の事情聴取からも逃げまくり
なお、元々この会社は、新入社員=責任転嫁要員と考えていました。だから離職率は高いです。
この会社、よくリクナビやマイナビで求人広告出してます。
NHKスペシャル『ノモンハン責任なき戦い』。部下に責任を押し付けるさまは、見てて胸くそが悪くなった。人を死に追いやるパワハラだった。
— つしまようへい (@yohei_tsushima) August 15, 2018
うわ出た。
— YELLOW_TAIL (@RedGolgo) March 17, 2020
自分の監督責任を棚上げして部下を叱る維新仕草。上司が部下に責任転嫁する一番アカンタイプのパワハラやん…
「問題だ」知事激怒 感染職員マスクせず5日間出勤https://t.co/WlEGx2rbi8
日大の案件、いわゆる脳筋体育会系の駄目なところがすべて出てきている感。地位を利用したパワハラ、責任者は部下に責任を押しつけて逃亡する、黙っていればれないと口封じ、外から言われてようやく動き出す、と。こういう種類の人間に権力を与えては駄目な典型例だなと。
— あまのがわinいとざき (@5b0a29db23dd47f) May 19, 2018
まとめ
今回は部下の責任を問う会社はパワハラ組織である理由について紹介しました。
部下に対して責任追及してはいけない理由は以下の通り。
会社組織での責任
- 会社の仕事は個人で行っているわけではない
- 部下がしっかり情報共有していれば決定責任は上司や会社にある
- 個人が責任を負えるのは個人がコントロールできる範囲まで
- 個人のミスも会社側に教育や管理責任が無いわけではない
会社組織の中で働いている以上、完全に個人の責任なんてことはあり得ません。
会社を裏切って損害を与えた場合は例外で、会社は個人を責められます。
それ以外で責任追求するならば、仲間の中で立場の差を利用して理不尽を押し付けることになるのでパワハラと言えます。
会社の為に働いてる人間に
「どう責任取るつもりだ」
とか言ったらパワハラなわけね
そうですね。
文中でも述べましたけど、100%個人責任な状況なんて無いですからね
某電機企業の不適切会計の件は?
あれは会社がやらせてたから会社責任ですね。
パワハラ企業が心を入れ替えるのは難しいです。
パワハラ企業と戦うと人生の貴重な時間を無駄にしてしまうので、さっさと見切りを付けた方が良いです。
そして見切りをつけても余裕で生きていく為にはスキルが必要。
辞めてもすぐに転職できる状態にするためにプログラミングの勉強をするのは結構オススメです。