上司にパワハラされた?
でも君の上司の彼も優秀だから処分は難しいなぁ
それ、ダメなパターン・・・
会社は人が集まって活動し利益を生む組織です。
会社には様々な人が集まるので、ときには管理職に向いていない人が上司になることもあります。
俗に言うパワハラ上司。
部下を執拗に 詰めて・詰めて・詰めまくる 挙句の果てに病ませてしまう困った人達です。
問題がわかっているなら処分して管理職から下ろせば良いのですが、そこでありがちなのがコレです。
上司の上司「いやぁ彼も仕事はできるからねぇ・・・」
と、パワハラ上司の優秀な面を持ち出してなぁなぁで済まそうとします。
しかしこれは悪手です。
では一体どこがマズイのか。
そこで今回はパワハラ上司を処分できない会社が駄目な理由について解説します。
書いている人
ITエンジニア。
SE、機械学習エンジニア、データサイエンティストなどの経験がある。
転職経験3回。
ロジカルに考えるのが得意。
記事を読むメリット
パワハラ上司を処分できない会社が駄目な理由がわかり、会社の良し悪しを評価する視点が増える
パワハラ上司を処分できない会社が駄目な理由
パワハラ上司を処分できない会社が駄目な理由、それは長期的な視点で組織運営できていないからです。
日本企業だと管理職は長く勤めた社員がなることが多いです。
そして長く勤めた人間は会社のいろいろな事を知っており、仕事もスムーズにこなします。
上司の上司「いやぁ彼も仕事はできるからねぇ・・・」
このような長く勤めた「仕事ができる人間」をパワハラで処分してしまうと、処分された人間のモチベーションを下げて会社の業務が進みにくくなってしまうかもしれません。
しかしそれは短期目線での話です。
長期目線ではデメリットが多い手となります。
パワハラ上司を処分しないデメリットは大きく3つあります。
パワハラ上司のデメリット
- 若い芽が育たない
- 良い新人が入ってこない
- 効率が下がる
- 社内でパワハラが横行してしまう
若い芽が育たない
パワハラ上司を処分しないことで起こる長期的なデメリットのひとつが「若い芽が育たない」ことです。
部下にパワハラをしていれば育ちません。
昭和を生き抜いた人の中には「厳しく指導されたから成長できた」と、自分の成功体験をもとに同様の指導をする人もいます。
厳しい指導で成長した!
ワシもそうだったから、お前たちにも厳しくする!
しかしそれは会社という集団の中では誤りです。
何故なら厳しいだけの指導では、1人の成功に対して多数の脱落者が伴います。
『辛い状況にも耐えられる世界最強の戦士』を作るならそれでいいかもしれませんが、日本の会社で多数の脱落者を出すのはNGです。
会社は組織なので、「過酷なストレスの果てに最強の一人を作れば良い」というわけじゃないんですよね
若い新人を育てずに潰してばかりでは、いずれ組織は破綻してしまいます。
良い新人が入ってこない
パワハラ上司を処分しないことで起こる長期的なデメリットとして「新人が来なくなる」も挙げられます。
パワハラ上司を放置すると、病んだり退職する部下が出ます。
パワハラを受けた部下は当然会社に対してネガティブな感情を持ちます。
ネガティブな感情を持った一部は、会社についての評判を就職サイトや転職サイトに書くでしょう。
あの会社に居たけどパワハラに耐えられなくて辞めました
現代は情報化社会ですからね。
人の口に戸は立てられないですし、個人がわからない範囲であれば「この会社はこういう大変さがあるよ」という適法範囲に収まるので制限もできないでしょう。
するとそれを参考にした人達は求人への応募を控えるようになります。
そして会社側の人不足が徐々に加速して、気づいた頃には誰も入ってこないような会社になってしまうかもしれません。
ブラック企業として有名になったらずっと残りますよ?
効率が下がる
パワハラ上司を処分しないことで起こる長期的なデメリットとして「会社の効率が下がる」も挙げられます。
パワハラをする人間は、部下に多大な精神的ダメージを与えます。
パワハラされた側は精神的ダメージを受けた状態で仕事をするので、仕事の効率が落ちます。
またパワハラ上司の影響は関係する部下だけでなく、周囲にも影響します。
パワハラを見た人間にも精神的な影響を与えて効率が下がるのもありますし、パワハラを受けた人間がそのストレスから別の人に無礼な行動をとってしまうこともあります。
まさに負の連鎖が起こってしまいます。
「無礼さ」はウイルスのようなものだと著者は言う。例えば、ある企業でAという人がBという人に対して無礼な態度を取ったとする。Bは当然、精神的にダメージを受ける。仮にその後、普段どおりに仕事を続けることができたとしても、ダメージを克服するために普段は必要ではない余分なエネルギーを費やすことになる。
「会社でキレる人」が生産性を下げる科学的根拠 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
パワハラする人間が1人いると、マイナス効果が伝播するんですよね
社内でパワハラが横行してしまう
パワハラ上司を処分しないことで起こる長期的なデメリットとして「社内でパワハラが横行してしまう」も挙げられます。
パワハラ上司を処分しないということは、「会社がパワハラを黙認している」ということになります。
つまり「部下を潰してでも自分の仕事ができれいればよい」と会社が認識していることになります。
そしてそんな状態では誠実に仕事に励んでいるとパワハラ上司に潰されてしまいます。
そうすると転職が横行しますし、残っている他の従業員も「パワハラを身につけることが身を守る為には必要」と思ってしまい、会社の中が荒れてしまいます。
パワハラ上司の方を重宝するならそうなりますよね
パワハラ上司が居続けることへの意見
パワハラ上司を処分できない会社について、他の人達はどう思っているのでしょうか。
意見をピックアップしてみました。
私が前の職場勤めてて勉強になったのは無意識にパワハラしてくる上司がいる事とセクハラされて助けを求めたところで何もしてくれない上司がいることだけなので次はそれを念頭に置いて仕事しようと思います。
— うり(右) (@uri_02cos) August 16, 2022
生きるのは大変だなぁ。
— 冷水 (@ReisuiRemy) November 18, 2022
パワハラに耐えて、その事を一ヶ月前から上司などに相談しても、何も解決しないし、対応もしてくれない
難しいなあ
知人がうつ病になってしまったかもしれない。
— 笑ルカ (@shizumarin) June 14, 2022
間違いなく仕事での上司からのパワハラが原因。そのパワハラに耐えて仕事を続けたから、その上司が違う職場へ異動したのに、今になり、うつ病となり後遺症がでてしまったのだろう。
会社は何もしてくれない。きっと
パワハラ上司のせいなのに…
障害者雇用で何年も働いていた人の部署にパワハラ上司が移動してきて、体調崩して入院してしまったらしい。障害者でも健常者でも体調崩すだろう。でもパワハラ上司は責任もとらされないし、会社も責任を取らない。何もしてくれない。そんなことが許されていいんだろうか。
— 1匹コウモリ16w💉💉💉 (@ippikikoumori) March 27, 2020
パワハラ上司に苦労されている方は多いようです。
意見として上がっていたのは以下の通り。
意見
- パワハラ上司に対して会社は何もしてくれない
- セクハラを別の上司に訴えても何もしてくれない
- うつ病になっても体調を崩しても会社は何もしてくれない
会社ってハラスメントに対して結構無責任なところありますよね
まとめ
今回はパワハラ上司を処分できない会社が駄目な理由について解説しました。
パワハラ上司を処分できない会社が駄目な理由、それは長期的な視点で組織運営できていないからです。
「パワハラ上司自身は仕事ができるから」と処分に尻込みする会社が結構ありますが、パワハラ上司を処分できない長期的なデメリットは大きく以下の3つあります。
パワハラ上司のデメリット
- 若い芽が育たない
- 良い新人が入ってこない
- 効率が下がる
- 社内でパワハラが横行してしまう
このように短期的には処分しないことで、会社がうまくいったように見えても長期的には会社全体の能力が落ちたり、外向けのイメージに悪影響を及ぼします。
長期的なデメリットを考慮できないということは、経営視点でも長期的な視点が持てないということ。
短期では業績を伸ばせたとしても、問題を先延ばしにしたツケが後に大きな爆弾となって表面化することでしょう。
このような会社に居続けることは、使い潰されるリスクが大きいので避けたほうがいいと言えるでしょう。
ので、避けたほうが良いでしょう。
精神的には問題を先延ばしにして自転車操業しているようなものですよ。
とはいえ転職は簡単ではなく、実績やスキルが求められます。
転職するにはスキルを高めておいて「辞めてもすぐに就職できる」ようにすることが肝要。
そこでITスキルを高めるのがオススメ。
スキルを高めておくと入った会社がダメでも「この会社を辞めても生きていける」という安心感が出てくるので、今後生きていく上での難易度が下がります。
また今いる会社がブラック企業で、退職を言い出すのすら難しい場合は退職代行を使うのも手です。