従業員や学生に対して「周囲を巻き込んで!」って言う会社を結構見かけますね
それはダメなパターンですね
会社は人が集まって活動して利益を生む組織です。
ひとつの仕事を進めるにあたって、他の人と協力することも多々あります。
そのような協力を推奨するために会社から発信されることがある言葉があります。
みなさんには「周囲を巻き込んでいく」ことを期待しています
他の人と協力するために巻き込んでいく。
一見正しいことのように思えます。
しかしこれを全体に向けて発信する会社はダメな会社です。
同業他社に転職されると会社が困るのは理解できます。
しかしこんな誓約書を書かせる会社は残念です。
では一体どこがマズイのか。
そこで今回は「周りの人を巻き込んでほしい」と期待する会社がダメな理由について解説します。
書いている人
ITエンジニア。
SE、機械学習エンジニア、データサイエンティストなどの経験がある。
転職経験3回。
ロジカルに考えるのが得意。
記事を読むメリット
「周りの人を巻き込んでほしい」と期待する会社がダメな理由がわかり、会社を見極めるポイントがわかる
「周りの人を巻き込んでほしい」と期待する会社がダメな理由
「周りの人を巻き込んでほしい」と期待する会社がダメな理由、それは会社の指示系統が機能していないからです。
会社には本来指示系統が存在します。
会社の系統にもよりますが、階層型の構造をもつ会社では役職の高い社員が大きな判断を行って指示を出し、指示を受けた実行したり社員が小さな判断をしたりします。
「周りの人を巻き込んでほしい」という発信はこの構造を否定しています。
役職に関わらずに、リードする役割を全社員に求めているということになります。
全員がリーダー、船頭多くしてなんとやら・・・
全員がリーダーでは「船頭多くして船山に登る」のように会社が機能しません。
仕事が色々なところから生まれ、それぞれが他を巻き込もうとして進めるので、どんな仕事があってどれを優先的に進めるべきかわからなくなります。
「主体的に動いて」って意味じゃないの?
それなら別の言い方のほうがいいですね
「役職が下であっても主体的に改善意見を出して、他の人と協力して進めてくれ」という解釈もできます。
しかしそうであれば「巻き込む」は正しくありません。
「周りの人を巻き込む」のは管理者の仕事
「周りを巻き込んでほしい」と全体に言う会社もありますが、周りを巻き込むのはなのは管理者の仕事です。
適切な人に適切な業務を振るのが管理者の仕事のひとつです。
そこを何となく「周りを巻き込んでほしい!」などと言っているようでは管理者が居る意味がありません。
つまり周りを巻き込むことを期待していることは、管理職が機能していないということにつながるわけです。
指示しなくても勝手に動いてくれれば楽ですけど、それだったら居る意味が無いですね
「巻き込み」を期待するのではなく意見を聞く
会社の管理職がすべきなのは「巻き込みを期待する」と言うことではなく、社員の意見を聞くことです。
「巻き込み」というより、適切なタスクの割当は一般社員ではなく管理職の仕事です。
ですが社員全員が主体的に働くことを期待するのであれば、「社員の声」は聞く必要があります。
役職を超えた巻き込みはできなくても、課題感は現場に近い社員の方が持っていることがあります。
たしかに末端社員が人を動かすことは難しいけど、課題は認識してそう
社員が思っている業務課題を聞き、重要なものは人を割いて対応していくことで主体的な改善活動が回ることでしょう。
しかしここで大事なのが「社員の声を聞く姿勢」です。
普段から社員の声を聞いて取り入れる姿勢を会社側が示していないと、社員は何も言えません。
改善提案だと?そんなのは自分で勝手にやれ!
(こっちから改善提案してもマトモに取り合ってくれないから、何も言わずにいよう)
このように社員の声を聞く姿勢が無い会社は、全員が主体的になるのは不可能です。
なのでこのような会社はトップや管理職に改善案を出す責任もあり、「巻き込み」どころか完全に指示を出さないといけない会社となります。
上層部が全てを考える責任があるので、相当優秀なリーダーがいなければ破綻します。
ボトムアップ的にみんなの話を聞いてから適切に業務を振り分けるか、全部上層部で考えて全てトップダウンで指示を出すかですね。
まとめ
今回は「周りの人を巻き込んでほしい」と期待する会社がダメな理由について解説しました。
「周りの人を巻き込んでほしい」と期待する会社がダメな理由、それは会社の指示系統が機能していないからです。
ポイントは以下の通りです。
ダメなポイント
- 巻き込みは人を動かすことであり、人を動かすのは管理職の役目
- 「人を巻き込んでいってほしい」などと言っていては管理ができていない証拠
- 会社は無責任に「巻き込み」を期待するのではなく、「意見を聞く」姿勢を持つのが大事
このような点を考慮できないということは、社内でも無責任な丸投げが横行しているという可能性は高いです。
必要な予算や権限を与えずに無茶振りしたり、部署間の調整も丸投げされるかもしれません。
このような会社に居続けることは、使い潰されるリスクが大きいので避けたほうがいいと言えるでしょう。
「巻き込み」の期待は「無責任」の裏返しですね。。。
とはいえ転職は簡単ではなく、実績やスキルが求められます。
転職するにはスキルを高めておいて「辞めてもすぐに就職できる」ようにすることが肝要。
そこでITスキルを高めるのがオススメ。
スキルを高めておくと入った会社がダメでも「この会社を辞めても生きていける」という安心感が出てくるので、今後生きていく上での難易度が下がります。
また今いる会社がブラック企業で、退職を言い出すのすら難しい場合は退職代行を使うのも手です。