会社のみんなには自主的に動いて欲しい…
だから気付いた人に改善してもらおう
それ、ダメなパターン・・・
会社は人が集まって活動し利益を生む組織です。
会社の事業は周囲の変化に対応していかねばならないので、ときには改善を続ける必要があります。
改善は仕事の「やり方」であったり、仕事がしやすくなるような「職場」の改善であったり、新しく出てきた「ツールの導入」だったりします。
そして改善案は予定されていた改善活動の中で生まれるものもあれば、予定されていない改善案がときに出てくることもあります。
そして改善案が出たときにありがちなのが
管理職「それイイネ。是非やってよ。」
改善に賛同を示す良いリアクションのように見えますが、案を出した人(言い出しっぺ)にそのまま返すのは要注意です。
何がマズイのか。
そこで今回は「言った人にやらせる」「気付いた人がやる」会社がダメな理由について解説します。
書いている人
ITエンジニア。
SE、機械学習エンジニア、データサイエンティストなどの経験がある。
転職経験3回。
ロジカルに考えるのが得意。
記事を読むメリット
「言った人にやらせる」「気付いた人がやる」会社がダメな理由がわかり、会社の良し悪しを評価する視点が増える
「言った人にやらせる」「気付いた人がやる」会社がダメな理由
「言った人にやらせる」「気付いた人がやる」会社がダメな理由、それはマネージメントができていないからです。
改善案を実行するのはとても良いことです。
しかしそれを提案した人に丸投げしているようだと、マネージメントがされずに問題が起こってしまいます。
マネージメントの問題は大きく3つあります。
発言者がやる会社の問題点
- スケジュール管理ができていない
- リソース管理ができていない
- 計画ができていない
スケジュール管理ができていない
「言った人にやらせる」「気付いた人がやる」会社が持つ問題のひとつが「スケジュール管理ができていない」ことです。
会社というのは暇な組織ではなく、当然のごとく日々社員が働いています。
そこに新しいアイデアを「じゃあやってよ」と追加するとどうなるでしょうか。
「じゃあやってよ」って・・・いつやるんだよ!
時間無いよ!
そう。
既に仕事をしているので、やる時間が無いという状態になります。
なので誰かに新しい仕事を振るのであれば、他の仕事の優先順位を下げたり完了予定日を遅らせるように調整する必要があります。
ですがこの手の会社でよくあるのは
仕事の追加は簡単に言うが、既存タスクの調整はしてくれない
既存のタスク?
それもちゃんとやっておいてね!
無理ぃ・・・
追加タスクを投げるだけで調整がされないのであれば、社員に無理が生じるだけです。
改善意見を言って、自分が辛くなるのがわかっているなら社員は改善意見を言わなくなるでしょう。
改善意見を言っても「じゃあやって」と言われて自分が辛くなるだけならもう言わないよ
リソース管理ができていない
「言った人にやらせる」「気付いた人がやる」会社が持つ問題には「リソース管理ができていない」もあります。
改善を言った人に新しい仕事をさせたい、でも既存のタスクを後ろ倒しもできない。
そんなときは「既存のタスクを他の人に引き取ってもらう」という方法があります。
わかりました。自分が改善活動します。
ですが既存の仕事は誰かに引き継ぎさせて下さい。
他の人が既存のタスクを引き取ることができるなら、改善意見を言った人に改善活動を任せても無理は生じないでしょう。
しかしここでもスケジュール管理と同じような障壁が出てきます。
仕事の追加は簡単に言うが、人員リソースの調整はしてくれない
他の人?そんな人はいない!
キミが既存タスクと並行して改善のプロジェクトも行うんだ!
無理ぃ・・・
新しい試みをしようにも人員リソースがパンパンで誰も動けない。
そんなところに「じゃあキミがやって」と言われれば、言われた人はパンクしてしまうでしょう。
そんな「パンクするのがわかっている」という状況では誰も意見は言いません。
自分の首を締めるだけなら言うべきではなかった・・・
計画ができていない
「言った人にやらせる」「気付いた人がやる」会社が持つ一番大きな問題は「計画ができていない」ことです。
先に述べた「時間」や「人」を調整できない問題は計画に帰結します。
- 他の仕事ができないくらいのスケジュールを立ててしまう計画性の無さ
- 誰もヘルプに回せないような人繰りをしてしまう計画性の無さ
これらは会社の人事や予算の計画がまるでできていないことの現れです。
会社を正しく運営するために人を増やしましょう
そんな金がどこにある!
必死に働け!
人が少ないなら単価の高い仕事をとるなりして、利益構造を改善しましょう
それも同時にやれ!
今やってる仕事もちゃんとやれ!
無理ぃ・・・
言い出しっぺにやらせる文化への意見
「言った人にやらせる」「気付いた人がやる」会社について、他の人達はどう思っているのでしょうか。
意見をピックアップしてみました。
言い出しっぺに全部やらせる文化、もういい加減にして欲しい。アイデア不足で困ってるから良かれと思ってアドバイスしただけなのに、厄介ごと含め全部こっちにやらせようとしてくる。自分も汗をかかなきゃ何も残らないよ。
— divetoinfinity@創薬研究 (@divetoinfinity) January 31, 2020
言い出しっぺにやらせる風潮は指摘する・できる人間に負担が集中し、それを嫌がるので誰も問題を報告したり改善案を提示したりしなくなるので害悪だという人が居てそれはその通りなのですが、そもそも自分のリソースを割く気がない人があれこれ口を出せるという状況もおかしいのですよ
— 哺乳網ヤリ目ヒト科生ハメ族乳吸淫獣属長乳大スキピオ種 (@mesiumaQB) February 19, 2022
だめな規則の例:言い出しっぺの法則
— Yojiro UO (@yojiro) February 16, 2018
ましな規則の例:やる気のある人がやるべきなのでやらせる法則
良い規則の例:積極的にやりたいと言った人を支援する
最初に言ったからと行ってやる気があるわけじゃないからな。
(会議で言い出しっぺの法則とか言い出す奴は全員残う)
数日前のTLで流れてたけど、提案・気づいた人にやらせる言い出しっぺ方式や、いったもん負け文化は人の流出と業務レベルの低下を招くから、ほんと一掃した方が良いよ。
— 巴焚@JAMIS (@tomoe_siki) January 31, 2018
この5年でイヤってほど体感してる。
そういう職場は管理職の管理する能力が著しく低いからさもありなんたんだけど。
言い出しっぺにやらせる会社に苦労されている方は多いようです。
意見として上がっていたのは以下の通り。
言い出しっぺにやらせる文化は
- 優秀な人に負荷が偏る
- 厄介事が自分に回ってくるだけ
- やりたい人を支援しないとダメ
- 人材の流出を招く
- 管理ができていない
言い出しっぺに丸投げでやらせてたら、言う人がいなくなるますよね
まとめ
今回は「言った人にやらせる」「気付いた人がやる」会社がダメな理由について解説しました。
「言った人にやらせる」「気付いた人がやる」会社がダメな理由、それはマネージメント(管理)ができていないからです。
言い出しっぺにやらせる会社の管理上の問題点は大きく以下の3つあります。
発言者がやる会社の問題点
- スケジュール管理ができていない
- リソース管理ができていない
- 計画ができていない
どれも改善提案を実行するのに「調整せずに丸投げ」している会社の問題点です。
調整せずに丸投げしていると、社員からは以下のような印象を持たれます。
言い出しっぺ丸投げの印象
- 優秀な人に負荷が偏る
- 厄介事が自分に回ってくるだけ
- やりたい人を支援しないとダメ
- 人材の流出を招く
- 管理ができていない
このような会社では、社員が改善意見を持っていても
言えば自分に丸投げされてツライだけだから言わない・・・
と意見を出すことに消極的になってしまい、ひいては人材流出を招いてしまいます。
このような会社に居続けることは、使い潰されるリスクが大きいので避けたほうがいいと言えるでしょう。
ので、避けたほうが良いでしょう。
会社の計画や管理が疎かなままで、社員に丸投げするようなところは危ないですね
とはいえ転職は簡単ではなく、実績やスキルが求められます。
転職するにはスキルを高めておいて「辞めてもすぐに就職できる」ようにすることが肝要。
そこでITスキルを高めるのがオススメ。
スキルを高めておくと入った会社がダメでも「この会社を辞めても生きていける」という安心感が出てくるので、今後生きていく上での難易度が下がります。
また今いる会社がブラック企業で、退職を言い出すのすら難しい場合は退職代行を使うのも手です。