「1.01の法則」と「0.99の法則」だってさ!
凄いね。
ええ、凄い怪しいので避けたほうがいいですね。。。
会社は人が集まって活動し利益を生む組織です。
利益を生む為には従業員が各々努力する必要があります。
その努力を促すキャッチフレーズとしてこんな言葉があります。
「努力が大事」という意図のキャッチコピーなのでしょうが、
残念ながら「1.01の法則」と「0.99の法則」を謳っている会社は問題があります。
一体何がダメなのか。
そこで今回は「1.01の法則」「0.99の法則」を信じる会社は避けたほうが良い理由について解説します。
書いている人
ITエンジニア。
SE、機械学習エンジニア、データサイエンティストなどの経験がある。
転職経験3回。
ロジカルに考えるのが得意。
記事を読むメリット
「1.01の法則」「0.99の法則」を信じる会社は避けたほうが良い理由がわかり、会社を見極めるポイントが明確になる
「1.01の法則」「0.99の法則」を信じる会社は避けたほうが良い理由
「1.01の法則」「0.99の法則」を信じる会社は避けたほうが良い理由、それは数字に対する致命的な弱さです。
努力を積み重ねることは大事である
これは正しいです。
努力しない人よりも努力する人の方が成果を出しやすいでしょう。
しかし
1%の努力をコツコツ続ければ365日で37.8倍になる?
これが嘘です。
嘘数式を「法則」として祀ってしまうことに致命的な弱さがあります。
え、どこが問題なの?
じゃあ問題点をもう少し説明しますかね
「1.01の法則」「0.99の法則」の問題点
「1.01の法則」「0.99の法則」の問題点、それは数式の何の根拠も無いことです。
1%の努力をコツコツ続ければ365日で37.8倍になる? 努力を1%怠ると365日で3%しか残らない?
この数字の変化にまるで説明がありません。
努力すると何が1.01倍になるのか、最終的に何が37.8倍になるのか。
何の説明もなく、ただ単に
1.01を365乗したら37.8になった
でしかありません。
現実に対応する数式モデルを考えるときは、少なくとも具体的な仮説のもとに数式化します。
「1.01の法則」では「毎日努力して1%成長する」が数式の仮説なのですが、何故1%成長するのか具体性がありません。
信憑性の無い数式を真に受けるのはとても危険です。
ただの見せ数字です。
エセ科学として名高い「水素水」や「マイナスイオン」と同じような、エセ数学です。
それっぽい「中身のない数字」だけ見せられて満足しているようだと危険です。
具体的な結果は何も出ていないのに「今日頑張ったので1.01倍成長したはず」という根拠のない考えになってしまいます。
「1.01の法則」「0.99の法則」を信じる危険性
「1.01の法則」「0.99の法則」に数学的な根拠が皆無なことはわかりましたが、「1.01の法則」「0.99の法則」を信じることの危険性とは一体何なのでしょうか。
それは冒頭で述べた数字に対する弱さです。
会社が数字に弱いということは、コストや利益、投資に対する計算にも弱い可能性が高いです。
そしてそれはすなわち経営力の無さに繋がります。
会社が数字に弱いのは致命的です。
最悪の場合泥舟よろしく倒産する可能性もあるので、避けられるなら避けたほうが良いでしょう。
経営が弱いところはさすがにね・・・
「1.01の法則」「0.99の法則」に対する意見
では皆は「1.01の法則」「0.99の法則」に対してどう思っているのでしょうか。
Twitter上の意見をピックアップしてみました。
世間「そうだそうだ!努力する者は報われるんだ!」
— 佐久間 (@keisankionwykip) February 6, 2022
数学徒A「1日当たり1を基準として積み重ねるなら和の方が自然。和だと大差が出ないから積にするって卑怯では?」
数学徒B「比が一定な根拠は?」
数学徒C「(1+1/n^2)の積は無限に続けても4を超えないぞ」
数学徒D「≒だろ」
数学徒E「有効数字w」 pic.twitter.com/ElJKm1kRQC
確かに乗数にするのはおかしいと思った
— 犬と化したTミノ《勉強により1ヶ月ほど無浮上》🦅 (@wakeari877) February 6, 2022
「毎日努力して1%成長できれば大きな成果になるよ!」
— からさん⭐ITチョットデキル人 (@KRSW_Saitama) February 5, 2022
・・・
・・・
英語圏でもこの根拠のない数式が蔓延ってるのか😓
ちょっとずつ学習するのは良いけど、何故こんな式になるのか😑 pic.twitter.com/pQX41tDyLx
以下のような意見があるようです。
1.01の法則への疑問
- 積み重ねは積ではなく和の方が自然
- なんか数を大きくしたいだけ
- 1.01倍する根拠が無い
何故その数式を採用したのか根拠が無いわけか
まとめ
今回は「1.01の法則」「0.99の法則」を信じる会社は避けたほうが良い理由について解説しました。
「1.01の法則」「0.99の法則」を信じる会社は避けたほうが良い理由は
根拠の無い数式を信じてしまう数字に対する弱さ
インパクトだけで中身の無い数字に翻弄される時点で、数字に弱く経営センスが怪しいです。
このような数字に弱い組織のままだと、外部コンサルタントの語る実現性の乏しい「夢のようなビジョン」に乗ってしまい、会社を傾けてしまうリスクがあります。
ですので努力は大事ですが、「1.01の法則」「0.99の法則」を信じる会社は数字が読めずに迷走する可能性が高いので、近づかない方が良いでしょう。
そもそもそんな法則なんて無いんですよ。
触らぬ神に祟り無し・・・
たしかに根拠のない数式はまやかしみたいなものだから傾倒してると怖いね
とはいえ避けたところで自分がすぐに就職できるかどうかはわかりません。
就職するにも自分自身の武器が必要。
そこでITスキルを高めるのがオススメ。
スキルを高めておくと入った会社がダメでも「この会社を辞めても生きていける」という安心感が出てくるので、今後生きていく上での難易度が下がります。
また既に従業員を恐怖で支配するようなブラック企業で、退職を言い出すのすら難しい場合は退職代行を使うのも手です。