報連相(ホウレンソウ)が苦手。
会社で働く中でこんなことを思ったことがあるかもしれません。
報連相(ホウレンソウ)とは
- 報告
- 連絡
- 相談
の3要素で、会社で働く上での必要な要素です。
しかしこの報連相(ホウレンソウ)に苦手意識を持って
こんな基本すらできないなんて自分は何てダメな奴なんだろう…
と落ち込んでしまう人がいます。
しかしその苦手意識、実はあなたの責任ではないかもしれません。
報連相(ホウレンソウ)の目的を深堀りして考えると見えてくるものがあります。
そこで今回は報連相(ホウレンソウ)が苦手な人の本当の理由について紹介します。
書いている人
ITエンジニア。
SE、機械学習エンジニア、データサイエンティストなどの経験がある。
働いて12年くらいの中堅。
記事を読むメリット
報連相(ホウレンソウ)が苦手な人の本当の理由がわかる
報連相(ホウレンソウ)が苦手な人の本当の理由
報連相(ホウレンソウ)が苦手な人の理由はいくつか種類があると思います。
- 報告、連絡、相談の必要性を理解していない
- 報告、連絡、相談のタイミングがわからない
- 報告、連絡、相談するのが怖い
前の2つであれば、報連相(ホウレンソウ)の目的を伝えて、「タスクが終わったら報告」「定期的に連絡」「問題がありそうなら相談」などタイミングを指定してもらえば良いでしょう。
問題なのは3つめの「報告、連絡、相談するのが怖い」というパターン。
これは報告する側の性格的な問題もありますが、それよりも報告を受ける上司側に問題があります。
どこが問題かを考える前に報連相(ホウレンソウ)の目的に立ち返ります。
私も相手によっては得意じゃないかもです
報連相(ホウレンソウ)の目的
報連相(ホウレンソウ)の目的は何でしょうか。
上司に情報共有することじゃないの?
合っていますが、情報共有の先まで考える必要があります
報連相(ホウレンソウ)の目的は情報を上司に共有することだけではありません。
情報は共有して終わりではなく、その先の判断に意味があります。
タスクの進捗も顧客からのクレームもシステム不具合の発生も、情報共有してから組織として「次はどうするか」があります。
なので情報共有することで、部下では判断できない状況に対して組織として方針を判断する為に報連相(ホウレンソウ)を行うことが重要となってきます。
「上司の状況判断に必要な、部下からの自発的な情報伝達」を習慣的に行わせるためのしつけとして捉えられているが、そもそも、提唱者の山崎の著書では、管理職が「イヤな情報、喜ばしくないデータ」を遠ざけず、問題点を積極的に改善していくことで、生え抜きでない社員や末端社員であっても容易に報告・連絡・相談が行える風通しの良い職場環境をつくるための手段として報連相を勧めているのであって、部下の努力目標ではない。
報・連・相 - Wikipedia
イヤな報告でも積極的に取り組める環境があってこその「報連相」なわけですね
報告、連絡、相談するのが怖い原因
では報連相(ホウレンソウ)が苦手な人の理由に立ち返ります。
その中の「報告、連絡、相談するのが怖い」原因としては、叱責されるのを恐れているからです。
失敗やクレームなどのネガティブな情報を共有することで、部下自身が叱責されるのを恐れているのです。
そしてこれは部下自身の問題ではなく、上司のマネージメントの問題と言えます。
何故なら部下が恐怖を感じるのは、普段から上司が報告に対して否定的なフィードバックをしているからです。
先にも述べたように報連相(ホウレンソウ)で重要なのは報告された後の判断です。
部下としても何か問題が起こった際に自身の手に余る場合は、組織としてどうするか自分の対応案で進めても良いかどうか判断を仰ぐために相談をします。
しかし相談の結果返ってくるものが叱責であれば、部下側からすれば報告や相談をしても何も改善しないので、判断を仰ぐ価値は無くなります。
報連相(ホウレンソウ)したところで一緒に対応するどころか、後ろから刺してくるんだったら相談しても意味ないわ…
イヤな報告でも積極的に取り組める環境があってこその「報連相」なはずなのに、環境が最悪なままで情報共有だけさせようとしてもうまくいきませんね
つまり報連相(ホウレンソウ)を受ける上司側が感情的にネガティブなフィードバックばかり返していると、部下としては何も助けにならない上司に対して報告する意味を見失います。
報連相(ホウレンソウ)が苦手な部下は上司の対応が作っていると言えます。
ただ報告に対して批判的に対応する上司って改善できるの?
ぶっちゃけ性格の問題が大きいので難しいですね
まとめ
今回は報連相(ホウレンソウ)が苦手な人の本当の理由について説明しました。
報連相(ホウレンソウ)が苦手な人で、必要性がわかってない人は必要な理由を理解すれば習慣づけはできるでしょう。
しかし報連相(ホウレンソウ)するのが怖いという人は、これまで何度か報告してもネガティブな叱責しか受けなかったから苦手になってしまっているのかもしれません。
情報共有しても、助けてもらうどころかパワハラまがいの叱責が飛んできたら報告する気も無くなりますよね。
本来の報連相(ホウレンソウ)の目的は情報共有とその後の対応を組織として判断するためです。
よって部下側が「指示に背く」「業務をサボる」など明確な違反がない限りは、業務上のトラブルは叱責の対象にはなりません。
にも関わらず業務上どうしても発生してしまった遅れやトラブルについて個人が叱責されてしまうのは、組織が健全に運営されていないということになります。
なので「報告、連絡、相談するのが怖い」という状態になってしまった場合は、自分を責めずにまずはチームや部署を異動できないか動いてみましょう。
そしてどうしても叱責タイプの上司から離れることができない場合は、精神への負担が大きくなる前に転職先を探す方が良いかもしれません。
とはいえ完璧な組織というのも存在しないので、変な人がいたとしても関わらないようにするなど自己対応もできた方が良いと思います。
また問題のある人間から逃げるとしても、いきなり会社を辞めてもすぐに転職できるかわかりません。
もし今すぐ辞めないと壊れてしまうような切迫している状況でなければ、辞める前に転職先を探すほうが安全です。
転職活動の準備として新しくプログラミング言語やフレームワークの使い方を勉強してみるのも良いかもしれません。